むち打ちとは 交通事故、後遺障害(後遺症)の無料相談は松浦法務事務所(大阪市・神戸市)へ |
皆さんはよく、むちうちやむち打ち症と言いますが、医学的には『むちうち症』と言った病名はありません。
一般的には、交通事故による頚椎捻挫や頚椎椎間板ヘルニアを総称して外傷性頚部症候群を『むち打ち症』と理解されているようです。
また、外傷性頚部症候群も各病態により頚椎捻挫型、頚椎神経根症状型、
バレ・リュー症状型/根症状+バレ・リュー型症状、脊髄症状型と大きく分けて4つの型に分類する事が一般的とされています。
臨床症状から明確に分類することもあります。
4つのタイプ |
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後方または側方や前方から追突されたりして、頚椎(首)/胸椎(背部)/腰椎に外力が加わり、
その関節が持つ運動範囲以上の動きを強制される事により、筋肉や靭帯または関節包などに損傷を引き起こした状態です。
強制の程度によりますが、重篤な場合は骨折や脱臼などが起こす場合もあります。
むち打ち(むちうち)損傷とは、一般的に追突事故などの衝撃で首の骨である頚椎が過屈曲後に過伸展する『むち』のような運動により
発生する頚椎捻挫の総称です。
首の痛みや頭痛、肩こり、手の痺れ、吐気
異常感覚、筋力低下、認識障害や視覚障害など、様々な症状を伴う事が
多いです。
頚部を支持する筋肉(胸鎖乳突筋・板状筋群・僧帽筋など)や靭帯、関節包の断裂など軟部組織
(靭帯、椎間板、関節包および頸部筋群の筋、筋膜)の損傷が起こっている状態です。
捻挫型はむち打ち症と診断されるものの8割程度がこの頚椎捻挫型と考えられています。
頚部を支持する筋肉(胸鎖乳突筋・板状筋群・僧帽筋など)や靭帯、関節包の断裂など
軟部組織の損傷が起こっている状態です。
頚部(首)を動かした時の痛み・首が動きにくい運動制限・首や背中のこり・頭痛・めまいなどが発症すると言われています。
頚椎には7個の椎骨が連なっていますが、その中の脊髄から各隙間を通って神経根という太い神経が伸びて、
肩や上肢などの末梢神経へ伸びていっています。
脊髄から出ている頚部の神経が、追突などの外力により引き伸ばされたり、圧迫を受ける事により起こります。
各神経根はその支配領域が決まっている為、症状が発症している部位からどの神経根に障害があるのか
おおよその推測が可能です。
障害を受けた神経の支配下にある部分の知覚障害・しびれ・麻痺・筋力の低下・反射の異常などが発症すると
言われています。
脊髄症型は椎骨に囲まれた脊髄が何らかの原因で障害されたものです。
上肢だけでなく、体幹や下肢にも何らかの症状が出る場合があります。
頚部交感神経の過緊張による椎骨動脈の痙縮を起こしている状態をいいます。
自律神経の交感神経、副交感神経のバランスがくずれ、様々な症状が生じてくるのが自律神経失調症と
呼ばれていますが、バレリュー症候群は、頚部での自律神経機能障害ということになります。
バレーリュー症候群は、めまいや耳鳴りなど脳幹、自律神経症状を主訴とするものです。原因は様々な説があり、
はっきりとわかっているわけではないようですが、頚部の交感神経が亢進している為とか、椎骨動脈の循環障害の
ためなどと考えられているようです。
内耳の症状(めまい・耳鳴り・難聴)、眼の症状(眼がかすむ・眼の疲れ・視力低下)、心臓の症状(心臓部の痛み・息苦しさ)、咽喉頭部の症状(喉の異常感・かすれ声・食べ物がうまく飲みこめない)・全身の倦怠感・集中力の低下などが発症すると考えられてます。
耳鼻科・眼科的所見が多いが、他覚的所見に乏しく、自覚的・主観的愁訴が主となっています。
脳脊髄を満たしている脳脊髄液が追突などの外力によりもれる状態です。
脳脊髄液が減少することにより慢性的な頭痛、頚部痛、めまい、嘔気、視力障害、倦怠、集中力・思考力・
記憶力低下など様々な症状が出現する。
しかし、一部で慢性化をすると髄液圧は必ずしも低くない場合があることが分かってきたという。
多くは交通事故などによるむち打ち症や外傷など比較的軽微な傷害が原因ですがですが、
原因不明な場合も少なくないようです。
また、髄液圧が正常値でも発症するとされる「低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)」なるものは、
近年新しく提唱され始めた見解であり、まだ解明されていない部分も多く、病態はまだよく解明されていないようです。
脳脊髄液が減少することにより慢性的な頭痛、頚部痛、めまい、嘔気、視力障害、倦怠、集中力・思考力・
記憶力低下など様々な症状が発症すると言われています。
むち打ち症の様々な症状の発症と考えられています。